前回に続き、二つ目の秘訣について。
クリスチャンとして生きるにあたり、最も恐るべき敵は、自我です。
外から誰にも知られることはありませんが、主は全てをご存知です。
これに対処、すなわち自己に打ち勝つ勝利ほど、素晴らしいことはありません。
実際上、あるいは仮定上、自分の精神を苛立たせることは決して良いことではありません。
自我は私たちの敵であって、どんな形の悪も、聖霊に制御されていない人間の情欲に比べると、それほど有害な影響は品性には及ぼさないようです。しかしながら、勝利するならこれは尊い経験になります。
いくつかの原則があります。
感情をすぐに害することを避けること。
これに対処する方法は、人を救うわざに熱心になる。
クリスチャンとして生きている人は、自分の気持ちや名声を上げるために生きているのではありません。私たちの務めは人を救うことであり、これに熱心になれば、互いの間に起こりがちがわずかな意見の相違に気を留めなくなります。
*参考聖句
「悪いことをして打ちたたかれ、それを忍んだとしても、なんの手柄になるのか。しかし善を行って苦しみを受け、しかもそれを耐え忍んでいるとすれば、これこそ神によみせられることである。」
よみせられるとは喜ばれるという意味です。
2. 復讐しない。
できる限り誤解の原因を取り除き、悪い態度を避けること。
ボディランゲージというのがあります。ポジティブであればいいのですが、ネガティブは避けた方が賢い方法です。さらに誤解を招くかもしれません。
*「body language」とは、言葉を使わずに体の動きや表情、姿勢などで伝える非言語的なコミュニケーションの方法である。これには、目の動き、顔の表情、手や腕の動き、立ち居振る舞いなどが含まれる。例えば、目をそらすことで不安や嘘を、または微笑を浮かべることで喜びや同意を示すことができる。
この誤解を解くことは易しいことではないかもしれません。人によっては勇気が必要かもしれません。しかし原則を破らないようにして、全力で人と誤解を解くように努力しましょう。
*参考聖句
「だから、祭壇に供え物をささげようとする場合、兄弟が自分に対して何かうらみをいだいていることを、そこで思い出したなら、その供え物を祭壇の前に残しておき、まず行ってその兄弟と和解し、それから帰ってきて、供え物をささげることにしなさい」(マタイ5:23-24)。
これは、優先順位を意味しています。供物よりも先に和解をすることが神のみ心であるという意味です。平和の神であられるので、不和のままで祭壇に行くことは望まれていないという意味です。私はこの体験をしました。本人よりも、第三者(長老の奥さん)が本人から話を聞かれ本人を援助する形で私に敵対視されていましたので、この方と和解したら、火が消えました。
3. 短気な言葉をかけられても決して同じ精神で答えない。
箴言の聖句には次の言葉があります。
「柔らかい答は憤りをとどめ、激しい言葉は怒りをひきおこす」ことを覚えるのは良いことです。(箴言15:1)。
沈黙には、驚くほどの力があります。怒っている人に答える言葉がますますその人を怒らせることがありますが、優しい忍耐の精神を持って沈黙を守れば、たちまち消えてしまいます。
鋭い言葉を浴びせられ、口やかましい小言を言われた際も、心にただ神の言葉を考えてください。頭と心に神の約束を蓄え、虐待され、誤った非難を受けても、怒った答えをせずに、神の尊い約束を心の中で自分に繰り返してください。
*参考聖句
「悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。」(ローマ12:21)。
「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ、主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。」(詩篇37:5-6)。
「おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。」(ルカ12:2)
「人々にわれらの頭の上を乗り越えさせられた。われらは火の中、水の中を通った。しかしあなたはわれらを広い所に導き出された。」(詩篇66:12)。
人の傾向というのは、イエスには同情を求めないで、人間にそれを求め支えられようとします。神は常に憐れみ深く、忠実な方であります。その傾向のために信頼を寄せている人から、度々失望させられることをお許しになりますが、人間に頼り肉を助けとすることの愚かさを学ぶためなのです。完全に身を低くし、自我を捨てて神に信頼しましょう。
神は、私たちが心の底に感じながらも、表現できない悲しみをご存知です。全てが暗黒で筆舌に尽くし難いと思われる時、「私のしていることは、今あなたにはわからないが、後でわかるようになるだあ」とのキリストの言葉を思い起こしてください(ヨハネ13:17)。
アーメン!! 祝福をお祈りします。
(その2へ続く)
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